床・屋根水平構面

horizontal-plane-diaphragm_2Hem-Fir(N)製材の釘保持力の高さにより、面材張り耐力壁と同様に面材張りの床水平構面、勾配屋根構面についても短期許容せん断耐力の向上が期待できます。(四号建築物を令第40条~第49条の仕様規定に基づいて設計する場合は、水平構面の検定を行う必要が無いので、Hem-Fir(N)製材を軸組部材に用いることによる水平構面の短期許容耐力向上の効果は活かされません。)許容応力度計算による構造設計を行う場合には地震時・暴風時の水平構面の面内せん断応力が短期許容耐力以下であることを検定するほか、品確法に基づく性能表示を行う場合も水平構面の面内せん断耐力を床倍率として評価でき、それが必要床倍率以上であることを確認するので、このような場合には水平構面の短期許容耐力向上の効果は活かされます。

面材釘の一面せん断力-せん断変位関係 (N50, 構造用合板12mm)

出典:カナダツガ製材を用いた木造軸組建築物の構造性能Vol.2