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森林保護により、100年前より木が増えています。
カナダ連邦政府および各州政府は、近年、森林の管理を強化する法律を施行し、森林を自然なままの形で保存する指定地域を大幅に増やしました。森林の保護・育成への動きは、特にブリティッシュ・コロンビア州で顕著です。1995年に施行されたブリティッシュ・コロンビア州の森林法は、世界で最も厳しいものといえます。1996年に州の森林監視官が行った調査によると、木材資源の収穫量は森林の生長量を下回るレベルであることが確認されました。すなわち次世代に現在の森林を引き継いでいけることが実証されたといえます。さらにブリティッシュ・コロンビア州は、1千万ヘクタール以上の森林を施業対象から除外する保護地域として指定しました。このシステムにより保護される森林の面積は、日本の国土の25%以上、本州の約半分の大きさにもなります。その結果、現在ブリティッシュ・コロンビア州には100年前よりも多くの木が存在しています。


ブリティッシュ・コロンビア州は、世界で最も生物の多様性に満ちた、天然資源の豊富な地域の一つです。木材などの生産対象となる経済林は、9,480万ヘクタールに及ぶ州の面積のほぼ半分を占め、その半分以上の約2,600万ヘクタールの森林地帯は、いまだにほとんど人の手が加えられていません。ブリティッシュ・コロンビア州の森林は公共のものであり、森林の利用は州のライセンスと規制によって厳しくコントロールされています。森林資源は、住民の環境、経済、健康、そして公共の福祉にとって重要な位置を占めるため、州は森林管理を徹底。さらに森林資源だけでなく、来たるべき世代に水や魚、そして野生動物を残すことができるようさまざまな手段を取ってきました。


現在、ブリティッシュ・コロンビア州のさまざまな地域が恒久的な森林の保護管理下におかれており、今後数年間にかなりの広さの地域がそれに加えられます。現在保護されている土地の合計は1,040万ヘクタールを超え、州面積の11%を占め、これは日本の本州の半分にあたります。また、原生林の保護は、州の保護地域政策の重要な項目であり、現在、特別に保護されている森林は、320万ヘクタール以上にも及びます。ブリティッシュ・コロンビア州は、森林資源の継続的供給者としての役割を担いながら、一方で世界でいちばん広い面積の森林を保護することで、手つかずの自然を次世代に継承するという役割をも担っていることになります。


ブリティッシュ・コロンビア州の土地利用計画は、コミュニティや地域住民など、土地と資源の問題に直接影響すると思われるすべての関係者が参画して策定されます。メンバーは、地方政府の代表者や地域住民をはじめ、労働者、林産および鉱業等の企業、旅行・レジャー関連企業、環境団体など、土地利用計画に関係のあるすべての住民および団体などによって構成されています。しかし残念なことに、いくつかの環境団体はバランスの取れた解決を見つけることへの協力ではなく、代わりに伐採阻止の行動に出たり、ボイコットキャンペーンを行うなど、誤った方向の行動を選びました。彼らの行為は、自ら環境団体に対する大衆の不信感を募らせるという結果を招いています。


ブリティッシュ・コロンビア州は1995年6月に「Forest Practices Code of British Columbia Act(森林法)」を制定。この法律は、将来の森林機能を維持し、木材供給の能力を確保しつつ、現在の需要に応えることを目的に、継続的に森林を管理するために定められました。この法律には、包括的な保護基準と詳細な施業計画、そして森林の利用と資源の管理の基準が定められています。そこには河川およびその川岸周辺部の施業規制・管理を行うことで、河川に生息する魚などの生物群の保護を図ったり、グリズリーと呼ばれるハイイログマなどの野生動物を保護するための特別な基準も定められているのです。


近年ブリティッシュ・コロンビア州では、河川と魚の生息環境を保護するための要求を強化するために、いくつかの方法を取りました。「Fish Protection Act(魚類保護法)」「Water Act(河川法)」「British Columbia Fisheries Strategies(漁業長期計画)」および「Fisheries Renewal British Columbia(改正漁業計画)」などの策定は、私たちの大切な漁業資源を維持するために取られた最近の行動です。ブリティッシュ・コロンビア州は、その保護対象を海岸地区と海洋資源にまで広げようとしています。


森林法には野生動物に必要な生息地の保護についても規定されています。保護地域、特別管理地域、そして施業対象地域を設定する際は、ハイイログマやマダラフクロウのような絶滅の危機に瀕している動物の保護も併せて検討されています。1995年に導入された「ハイイログマ保護計画」と1997年に導入された「マダラフクロウ管理計画」は、彼らの大切な生息地を保護し、個体数を保つことでしょう。北アメリカには、ほぼ25,000頭のハイイログマがいるといわれており、そのうちの約50%の13,000頭以上が、現在ブリティッシュ・コロンビア州に生息しています。


近年、製材を求められるお客様の中には、木材供給者に、その木材が持続可能な森林から生産されたものであることを証明する、認証システムを持つように要求する声が出始めています。森を維持管理しているブリティッシュ・コロンビア州の木材会社の多くは、お客様からの要望に応えるために、さまざまな認証を取ろうとしています。1999年の終わりには、いくつかの大手木材企業が下記の認証の一つまたはいくつかを取得する予定です。
 ・The Canadian Standards Association(CSA)       
 ・International Organization for Standardization(ISO)
 ・The Forest Stewardship Council(FSC)
速やかで確実な森林の更新を含めた恒久的森林管理の確立を背景にして、ブリッティッシュ・コロンビア州の木材企業は、これからも日本のお客様にとって安定・継続的な木材製品の供給者となることでしょう。


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