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表7と8においては、カナダ産ヘムファーの許容応力度推定値を、現行の許容応力度と対比させてある。全体的に、本研究のカナダ産ヘムファーの許容応力度算出値は、現行の日本の建築基準の許容応力度に適合するか、これを超えていた。甲種IIの許容応力度にいたっては、JASの1級、2級、3級において、それぞれ、32%から62%、8%から45%、6%から20%も低く設定されている。また、乙種の許容応力度は、JASの1級、2級、3級において、それぞれ、37%から76%、16%から36%、31%から45%も低く設定されている

表 7. JAS 143 and ZQA等級の実大試験に基づくMORの許容応力度‐中間報告

格付規則
等級
現行許容応力度(MPa)
ヘムファー実大データ(MPa)
   
ダグラス
ファー
ひのき
スギ
ヘム
ファー
105 x
105 mm
90 x
90 mm
45 x
105 mm
30 x
105 mm
45 x
90 mm
JAS 143
1 (全)
10.79
12.27
8.83
8.34
12.43
11.26
13.51
12.40
11.00
JAS 143
2 (全)
7.36
11.29
8.34
8.34
9.08
10.19
10.40
9.45
12.06
JAS 143
3 (全)
5.40
9.32
7.36
6.87
7.75
8.01
8.26
5.11
7.25
 
JAS 143
1 (B)
8.83
9.81
6.87
6.87
11.13
10.42
12.08
9.40
11.48
JAS 143
2 (B)
5.89
8.83
6.38
6.87
7.99
8.33
9.20
8.13
9.34
JAS 143
3 (B)
4.42
7.36
5.89
5.40
7.05
7.58
7.82
3.93
7.30
 
ZQA
-
-
-
-
8.10
-
-
-
-
ZQA
プレカット材
-
-
-
-
8.12
-
-
-
-
ZQA
土台
-
-
-
-
7.27
8.26
-
-
-
ZQA
母屋
-
-
-
-
-
8.26
-
-
-
ZQA
その他
-
-
-
-
-
-
9.34
7.60
8.32

表 8. JAS 143 and ZQA等級の実大試験に基づくMOE許容応力度‐中間報告

格付け
等級
 
現行許容応力度(Gpa)
ヘムファー 実大データ(GPa)
規則
   
ダグラス
ファー
ひのき
スギ
ヘム
ファー
105 x
105 mm
90 x
90 mm
45 x
105 mm
30 x
105 mm
45 x
90 mm
JAS 143
Upper
1 (甲II)
10.79
9.81
7.85
8.83
12.85
13.22
12.98
12.92
12.64
JAS 143
Normal
2 (甲II)
9.81
8.83
6.87
7.85
12.28
12.63
12.47
12.19
12.42
JAS 143
 
3 (甲II)
       
11.64
11.72
11.59
11.52
11.08
                       
JAS 143
Upper
1 (乙)
10.79
9.81
7.85
8.83
12.57
12.79
12.75
12.22
12.19
JAS 143
Normal
2 (乙)
9.81
8.83
6.87
7.85
11.81
11.87
12.12
12.18
12.17
JAS 143
 
3 (乙)
       
11.32
11.62
11.39
11.32
11.21
                       
ZQA
 
-
-
-
-
11.95
-
-
-
-
ZQA
 
プレカット材
-
-
-
-
11.94
-
-
-
-
ZQA
 
土台
-
-
-
-
11.38
11.96
-
-
-
ZQA
 
母屋
-
-
-
-
-
11.97
-
-
-
ZQA
 
その他
-
-
-
-
-
-
12.20
12.03
11.78

*日本建築学会

材厚の曲げ強度に対する効果は、90mmと105mmのはりせいで評価した。結果を図12と13に示す。評価の対象とした寸法においては、曲げ強度は材厚に応じてわずかに上昇した。ヤング係数と材厚の相関関係では(図14と15)、同一等級内であればヤング係数は基本的に材寸と無関係であった。これらは、構造用製材の強度特性のこれまでの等級区分実大試験結果と一致している。

JAS143の針葉樹材の許容応力度は、JAS143に記載されている木口寸法の全域に適用されるものである。したがって、本研究におけるカナダ産ヘムファーの実大試験の結果から導かれる結論を、他の木口寸法に適用するのは、材寸の考えられうる影響が確定されるまで待つ方が妥当であろう。現在行われている本試験プロジェクトとその結果は、日本の建築基準における許容応力度の見直しにとって重要かつ有用なデータベースを構成することになろう。



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