Hem-Fir(N)の性能を実証した国内でのテスト

bearing-wall_2耐力壁の性能を樹種により比較

通常の木造建築では、地震力や風圧力などの水平力に対する構造計画は耐力壁(水平力に抵抗する壁)の量や配置などを確認して行い、耐力壁の量は壁の種類毎に与えられた壁倍率に耐力壁の有効長を乗じて求めます。この壁倍率は基本的に実験結果により設定されていますが、軸組に使用する樹種による差異までは考慮されていません。しかしながら従来より軸組に使用する樹種が変わると、耐力壁の性能に影響する部材の性能が異なるため、結果として耐力壁の性能が異なることが指摘されていました。

CFPA(現COFI)では、一般財団法人ベターリビング筑波建築試験センターに依頼し、樹種による耐力壁の性能比較試験を実施しました。その試験結果によるとHem-Fir(N)を用いた耐力壁の性能は、スギ、ホワイトウッド集成材を用いた耐力壁と比較して2~3割程度高いことが証明されました。このことは同一プランで建てられた在来木造住宅でもHem-Fir(N)を使用することにより、地震や台風に対し優れた性能をもつことを示しています。